SovMusic.ru等ロシアのWebサイトからダウンロードしてきたMP3ファイルを私たちのコンピュータで開くと、ID3タグが文字化けして曲名やアーティストなどの情報が正しく表示されない事が頻繁にあります。

図1 文字化けしたID3タグ
これは、ロシア語環境下のソフトが多くの場合Windows-1251という文字コードでID3タグを保存するのに対し、日本語環境下のソフトはそれらをShift-JISでエンコードされているものとして解釈してしまうのが原因です。
しかし、それらの代わりにUnicodeを使えば、ほとんどのソフト上で正しい表示を得ることができます。 本稿では、Windows-1251のタグを内容はそのままにUnicodeに変換する方法をご紹介します。
Unicode Rewriterを用いる方法
Unicode Rewriterは、任意の文字コードのID3タグをUnicodeに変換することだけに特化したソフトです。
多くのファイルやフォルダを高速に一括処理でき、非常に便利です。
またJavaで作られているため、様々なOSの上で同様に実行できるのも特徴です。
1.ダウンロードページからUnicodeRewriter-Installer-01.jarをダウンロードします。

図2 ダウンロードページ
2.ダウンロードされたUnicodeRewriter-Installer-01.jarを実行するとインストールが開始されます。
3.インストールが完了するとProgram Files内にUnicode Rewriterフォルダが作成されています。
その中のbinフォルダ内のUnicodeRewriter.batを開くとUnicode Rewriterが起動します。
インストーラの不具合の為か、インストール時にスタートメニューへの登録を希望しても実際には登録されないようです。
必要に応じ、ご自身の手でUnicodeRewriter.batをスタートメニュー等に登録して下さい。
4.MP3ファイル、またはそれらが含まれたフォルダを変換ウインドウにドラッグ&ドロップします。
事前にファイルのバックアップを取っておくことをお勧めします。

図3 ファイル・フォルダの追加
5.変換元文字コードを選択します。ロシアのサイトで配布されていたデータの場合、East European > Cyrillic > Cp1251を選んでおけば大抵の場合大丈夫です。

図4 変換元文字コードの選択
6.Convertをクリックし変換を開始します。

図5 Convertボタン
7.これで文字化けは解消されているはずです。依然文字化けしている場合、4.での文字コード選択が間違っていた可能性があります。

図6 正常な表示
ドイツ軍歌などのID3タグで西欧語のアクセント付きアルファベットが文字化けする場合も、Source EncodingのフィールドにCp1252と手入力して同様にConvertすると文字化けが解消されます。(メニューの中にCp1252はありませんが、基本的にJavaが対応している文字コードであれば問題なく扱えるはずです)
基本的にどの言語でも、その言語版のWindowsが標準で用いる文字コードを指定しておけばうまく行くケースが多いはずです。
EasyTAGを用いる方法
MP3(など)のタグ編集ソフトEasyTAGは主にLinux界隈で知られたソフトですが、Windows版も存在します。
多少クセはあるものの、多彩な機能を備えており便利に使うことができます。
これについては既に有用な記事がありますので、リンクを以下に示します。
「ID3タグを読み込む際に非標準の文字セットを使用する:」のメニューで日本語 (Shift_JIS)の代わりにキリル語 (Windows-1251)を選択する点だけが異なります。
同様に、ここを西洋 (Windows-1252)にすれば西欧語のタグを変換できます。
